社長メッセージ

平栗 健史
代表取締役社長 博士(情報学)

第6次産業として「スマート農業」が注目されてから久しいですが、理想とする農林業にどれだけ近づいてきたでしょうか。最近では様々なIT企業やメーカーから農業をサポートする最先端技術の提案や農業機器が市販化されています。また近年トレンドのAIを活用した農作業管理や栽培センシング機器などもリリースされています。大規模な圃場では、農業用ドローンによって農薬散布だけでなく、上空からの画像認識によって農作物の生育管理や肥料・農薬・種の投入時期などの判断を行うサービスまで提供されつつあります。

 

日本では、2020年から始まった次世代移動通信技術(5G)や個人でも運用ができるローカル5Gなどが、スマート農業に取り入れられよう各省庁も事業推進事業の助成を進めています。これらの先進的技術や取り組みによって、農作業やその運営の一部は効率化されつつあるのは事実です。しかし、汎用化された先進的な技術がすべての農業従事者にとって必要で、十分満足のいくものになるとは限りません。すなわち理想的な「真のスマート農業」を実現するためには、利便性が高く、農業従事者が使いことなせる技術と環境を提供することが必要である、と私たちは考えます。弊社の持つ特徴は、こういった先進技術や知識を十分熟知した技術者が研究開発によって実際に農林業などの栽培に携わる経験を持つため、画期的なアイデアを生み出し、より利便性が高く理想に近づける「スマート農業」を提供できる点にあります。

 

皆様がスマート農業を取り入れる上で、必要以上のオーバースペックではないか、選定する農業IT・IoT機器が本当に妥当であるか、また更に安価で簡易的な方法は無いかなど、さまざまな疑問や懸念、要望をお持ちかと思います。我々はそういった声に応えられるスマート農業コンサルティングを目指すとともに、必要であれば独自のツールを開発することで皆様の理想とするスマート農業の実現にお役に立てるよう、真剣にそして誠実に取り組んでいきたいと考えております。

 

代表取締役プロフィール

■略歴

・1998年3月 筑波大学 理工学研究科理工学専攻 修士課程修了

・2010年3月 日本電信電話株式会社 NTTアクセスサービスシステム研究所 研究員

・現在 日本工業大学 基幹工学部 電気電子通信工学科 教授

 

 前職のNTT研究所では世界初の無線LAN(Wi-Fi)の研究開発に従事し、大学転職後は5Gや次世代Wi-Fiや関連した研究開発を推進してきた。また、総務省国プロや科研費によって、5Gの無線技術を応用して災害支援のための大規模な3次元ドローン通信の研究プロジェクトにも従事している。

 弊社の農業に関する研究開発は、雷によるシイタケ栽培促進や人工光(LED)による研究などをベースに、これまで培ったIoT通信技術を取り入れ、スマート農業の研究開発に精力的に取組んでいる。

 

■所属

・日本工業大学 基幹工学部電気電子通信工学科 教授

・岩手大学 次世代アグリイノベーションセンター 客員教授

・ATR|株式会社国際電気通信基礎技術研究所 客員研究員

・NHK放送技術研究所 客員研究員(現在、研究アドバイザー)